集中力を出すにはどうすればいいのでしょうか。
一般的によく聞かれるのが「集中力のトレーニング」です。
集中力をつけるには、鍛えることが必要になるのではないかと思われます。
呼吸法を習得したり、精神統一をしたり、瞑想をしたりします。
トレーニングにかかわらず、もともと性格や遺伝が関係していると考える人もいるでしょう。
生まれつき足の速い人がいるように、生まれつき集中が得意な人がいるのもおかしくありません。
なかなか集中できないと「自分は能力不足ではないか。自分が情けない」と自責の念に駆られ、自己嫌悪になります。
もちろんトレーニングも有効ですが、実はもっと単純かつ簡単に集中力を発揮できる方法があります。
それは「集中力の阻害要因をなくす」という方法です。
「集中力が出ない」と悩んでいる人の大半は、周辺に集中力の阻害要因があることが原因です。
友人から急に連絡が来て、集中力が奪われます。
視界に漫画・雑誌・テレビが置いてあると、誘惑になって集中できません。
周りが賑やかでうるさいときも、音が気になって集中できません。
集中力を邪魔するものに囲まれていれば、集中できるほうが不思議です。
集中力の阻害要因に囲まれていれば、どれだけ頑張って集中しようとも限界があります。
発想を切り替えましょう。
集中力を鍛えるのではありません。
集中の阻害要因をなくすのです。
集中力が出ない原因は、あなたの能力が低いせいではありません。
集中力の阻害要因が悪いのです。
集中力の阻害要因がすべてなくなれば、目の前のことに集中せざるを得なくなります。
結果として、集中力が出てきます。
本当に集中したいなら、集中力の阻害要因を排除することが大切です。
「大切なものだから」「私のこだわりだから」と思っても「集中力の低下」という実害が出ているなら、改善が必要です。
こだわりにこだわりすぎず、あくまで集中力と生産性を優先して考えてください。
集中したいときは、あらかじめ携帯電話の電源をオフにして、邪魔が入らないようにしておきましょう。
周りが賑やかでうるさいなら、落ち着いた場所に移動しましょう。
部屋に漫画や雑誌など、誘惑になるものが置いてあるなら、段ボール箱に詰めて押し入れにしまいましょう。
身の回りに注意を払い、徹底的に集中力の阻害要因を排除していってください。
集中力の阻害要因を排除して、それでもまだ集中できないなら、どこかにまだ阻害要因が残っています。
表向きは美しかったりきれいだったりすると、見抜きにくいことが少なくありません。
阻害要因は、大小や内容にかかわらず、しっかり取り除くことが大切です。
心を鬼にして、集中力の阻害要因をしっかり排除していきましょう。
集中力の阻害要因をなくせば、わざわざ集中力を鍛えなくても、集中力を発揮できるようになります。