そもそも元気という字は「元(もと)」の「気(き)」と書きます。
つまり元どおりの気の状態に戻すことが、元気になる(元の気になる)ということです。
よく耳にする言葉に「元気が出る」「元気を出す」というフレーズがあります。
悪い表現ではないのですが、本当は元気とは「出すもの」ではなく「戻すもの」です。
本来人間は、もともとの状態に戻れば誰でも元気になるようになっています。
それが人間関係のストレスや不安などで、気の状態が悪くなり、もともとの状態ではなくなり、元気ではなくなってしまうのです。
「元気を出す」という言葉は、実はちょっとおかしな表現で、正しくは「元気になる」「元気を取り戻す」と言います。
元気になるためには、元気をなくさせるようなことを排除することが、元気になるための基本です。
元の気に戻り、元気になれます。
元気をなくさせる原因があり、そのために元気ではなくなっているだけです。
考え方を変えましょう。
「元気を出す」のではなく「元気を取り戻す」と考えましょう。
もともとあった気の状態に戻すために、自分がへこんでしまうようなことや落ち込むようなことをできるかぎり避けることです。
もちろん嫌いなことや嫌なことは、しないほうが元気を取り戻せます。
あなたは本来、元気であるはずです。
しかし、元気をなくさせるような(嫌いなこと、嫌なことなど)をしているために、元気がなくなっているだけです。
あなたは元気を出すように努力してしまっていませんか。
「元気、出ろ、出ろ」と一生懸命になっていませんか。
しかし、その元気を出す努力があるなら、その努力は元気をなくさせることを排除するために使いましょう。
元気になる努力は、出すために使うのではなく、ストレスを避けたり排除したりするために使うようにすればいいのです。