人間は、ノリに乗ると元気になります。
「順調」で前に進んでいるという状態でいると、気分がハイになります。
障害物があり、中断ばかりしている予定より、次々と前に進んでいくほうが、達成感が感じられるため気分が上がります。
順調のときは、決まって気分も、順調です。
ノリに乗るためのポイントは「簡単なことから始めること」です。
たとえば、受験勉強で失敗する典型的なパターンは、いきなり難しい参考書から始めてしまうことです。
自分のレベルよりはるかに高い参考書から始めると、たいてい途中で挫折し、くじけてしまいます。
いきなりハイレベルの問題に当たると、当然に解答することができません。
そこでテンションが下がります。
「こんなところでつまずいてどうするんだ」
「やっぱり自分はばかなんだ」
「何て自分は頭が悪いのだろう」
自分を責めてしまい、気分が落ちてくるのです。
決して自分がばかだから問題が解けなかったのではありません。
単に、いきなり難しい問題から当たったから、解けなかっただけです。
受験では、人間に解けない問題は出題されません。
受験勉強では、見栄を張っていきなり難しい参考書から始めるのではなく、簡単な内容から始めることがポイントです。
わかりやすくて解きやすい問題から始めるのです。
取り組みやすいレベルから始めると、順調に前に進んでいけ、達成感が感じられます。
レベルを少しずつ上げていくことができるため、挫折することもありません。
勢いに乗って勉強を進めていけば、どんどん成績を上げることができるのです。
方法がうまく、気持ちも充実しているため、気分がハイの状態で勉強できます。
受験勉強では無理をしたときに、つまずいて転んでしまいます。
挫折感を作り出してしまうのは、問題そのものではなく、自分なのです。