逃げるべきか、とどまるべきか。
その判断は「後悔するかどうか」で決めると、うまくいきます。
もちろん判断基準は数多くあるでしょう。
お金、時間、健康、人間関係。
一般的な判断基準はきちんと考える一方「後悔するかどうか」という点については見落としがちです。
嫌なこと・苦しいことなら逃げたい。
つらいことは、ストレスが多くて大変です。
なかなかやる気や元気が出なくて、厳しいときもあるでしょう。
その一方で逃げると、損失や被害が出たり、悪印象や低評価につながったりします。
特に費やした時間やお金が大きいなら、もったいない気持ちが湧いて、なかなか諦めきれないでしょう。
投資したことが無駄になるのですから、惜しい気持ちが出てきて当然です。
また人に迷惑をかけてしまうときも逃げにくい。
人に迷惑をかけると、心理的な抵抗感が出てきて、やめたくてもやめにくくなります。
逃げたい気持ちととどまりたい気持ちが対立して、判断が難しい場面があるもの。
判断基準はそれぞれですが、忘れてはならないポイントがあります。
それが「後悔するかどうか」なのです。
「後悔するかどうか」という視点で考えると「人生の本質」に注意が向くようになります。
「本当に必要なのか」
「本当に大切なことは何なのか」
「人生にどれだけ影響が出るのか」
人生の本質に関わる自問自答を繰り返すことです。
視野と見識が広がり、大局的な見方ができるようになる。
人生の本質を軸に考えることで、より冷静に重要性を判断しやすくなるのです。
後悔しないなら、逃げてもかまいません。
後悔しないということは「さほど重要ではない」ということです。
さほど重要ではないことに、延々と執着していても仕方ありません。
貴重な時間が過ぎてしまい、余計な無駄遣いが増えてしまうでしょう。
時間やお金に無駄が生じたり、人に迷惑をかけたりするかもしれませんが、頑固に続けていても不毛です。
後悔しないなら、さっさと逃げてしまいましょう。
一方、後悔するなら、逃げないほうがいい。
後悔するということは「取り返しがつかないほど重要」ということです。
取り返しがつかないほど重要なら、できるだけ逃げないのが得策です。
逃げれば後悔することなら、苦しくて大変かもしれませんが、できるだけ立ち向かうのがいいでしょう。
なかなか現時点で判断しにくいかもしれませんが、できるだけ想像力を働かせて判断してみてください。
自分がどんな気持ちになるか想像してみてください。
人生は、満足を増やすより、後悔を減らすことのほうが大切です。
満足を増やすことは後悔を減らすとは限りませんが、後悔を減らすことは満足を増やすことにもつながります。
「後悔するかどうか」で考えてみると、逃げるべきかどうかの判断がしやすくなります。
後悔しない生き方を心がけることは、幸せな生き方につながるのです。