中学生ごろになると、ダイエットに興味も出てくる年ごろ。
ファッション誌のモデルといえば、細身の体型の人ばかり。
メディアで活躍する有名人も、スリムな人が目立ちます。
モテる条件としても、スタイルのいい人のほうが有利でしょう。
メディアの影響で「美しくなる=痩せること」「モテること=痩せること」などの情報が刷り込まれます。
友人がダイエットをしている話を聞くと、自分もしなければいけないような気持ちになります。
ダイエットに興味を持ち、始めてみようかと考える人も多いのではないでしょうか。
もちろん明らかに肥満なら、ダイエットは有効です。
余分な脂肪が多すぎると、成長ホルモンの分泌を妨げます。
重度の肥満なら、身長や成長のためだけでなく、美容や健康のためにも、ダイエットは有効です。
しかし、肥満でもない人がダイエットに挑戦するのは、身長の増加に悪影響です。
ダイエットには「食事制限」と「運動」が必要です。
身長の増加に運動は効果的ですが、食事制限は悪影響です。
大人以上に多くの栄養を必要とする成長期に食事を制限するのは、わざわざ成長を止めるようなもの。
本気で身長を伸ばしたいなら、肥満である場合を除き、成長期のダイエットは不適切です。
BMIが「標準体重」の範囲なら、ダイエットは不要です。
むしろ「ダイエットは禁止」と言っても過言ではありません。
本当にダイエットが必要なのか、自分を振り返ってみてください。
メディアからの情報に振り回され、ダイエットが必要だと勘違いしているだけかもしれません。
ダイエットは後からでもできますが、身長の増加は成長期までしかできません。
後悔しないためにも、成長期のダイエットは控えるのが賢明です。
どうしてもダイエットをしたいなら、成長期が終わってからにしましょう。