思春期とは、子どもから大人へと成長する時期。
思春期は、12歳ごろから始まり、17歳ごろに終わるのが一般的です。
身長を伸ばしたいなら、思春期の開始と終了を遅らせましょう。
一般的に思春期の開始と終了は、遅くなればなるほど、身長が伸びやすくなる傾向があります。
もちろん実際は、遺伝の影響があるため、自由にコントロールするのは困難です。
しかし、より良い生活習慣を心がけることで、少しでも遅らせることなら可能です。
思春期の開始と終了を遅らせるには、次の3つがポイントです。
性ホルモンの分泌は、脳の松果体から分泌される「メラトニン」というホルモンによって抑制されています。
ところが睡眠不足になると、メラトニンの分泌量が少なくなってしまい、性ホルモンの抑制も弱くなります。
その結果、身長が十分伸びていないうちに性ホルモンが多量分泌されるようになり、思春期の終了が早まりやすくなります。
規則正しい生活と早寝早起きを通して、十分な睡眠を心がけることが大切です。
カロリーを取りすぎると、脂肪細胞から「レプチン」と呼ばれるホルモンが分泌されます。
レプチンは、体内の脂肪量を調整する作用がありますが、実はこのほかに性成熟を促す働きもあります。
そのため、カロリーを取りすぎるとレプチンも大量に生産され、思春期の開始と終了を早めてしまうのです。
もちろん必要な分だけカロリーを摂取するのはいいですが、余分なカロリーの摂取は控えておくのが賢明です。
過剰なストレスを感じると、思春期の終了を早める傾向があります。
人はストレスを感じるとき、副腎皮質から「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。
コルチゾールには、成長ホルモンの分泌を阻害する作用があります。
日常的に強いストレスを感じていると、コルチゾールが大量に分泌され、成長ホルモンの分泌が悪くなります。
その結果、なかなか身長が伸びにくくなり、早い時期に身長の伸びが止まってしまうのです。
完全にストレスを避けるのは難しいですが、少しでもストレスを小さくすることが大切です。