子どもに食事を作る際、環境ホルモンにも配慮しておきましょう。
環境ホルモンとは、生活環境中にあり、体内に取り込むと、ホルモンに似た作用を持つ合成化学物質のことを言います。
性ホルモンに似た作用をするため、少量でも体内に入ると、本来のホルモンバランスを狂わせる恐れがあります。
たとえば、生殖機能や代謝機能を弱めたり、性の成熟を早めたりなどの悪影響が確認されています。
環境ホルモンの代表格は「ダイオキシン」ですが、ほかにもDDTやPCBなど、およそ70種類の存在が確認されています。
神経質になる必要はありませんが、子どもへ食事を作るなら、少なからず配慮しておくのが賢明です。
環境ホルモンを避けるには、次の5つがポイントです。
できるだけ産地や生産者のわかる食材を選ぶことがポイントです。
産地が表示されていることで、品質を判断するときの判断材料になります。
生産者が表示されている食品は、生産者が責任を持って作っていることがわかります。
野菜の表面に汚染物質が付着している場合、水でしっかり洗うことで取り除けます。
水の勢いを強めにしたり、手で表面をこすりながら洗ったりするのも効果的です。
農薬を使った野菜類は、出荷の過程できれいに取り除かれているはずですが、残っている可能性も考えられます。
農薬は、少量であっても、人体に有害な影響を及ぼす可能性があります。
無農薬の食材を選ぶことで、確実に農薬による悪影響を避けることができます。
環境ホルモンは、脂肪に蓄積されやすい特徴があります。
脂身はおいしいですが、環境ホルモンの影響を考えるなら、取り除いたほうがいいでしょう。
沿海で生息する魚は、川から流れ出た汚染物質を取り込むリスクが高くなります。
なるべく遠洋魚や回遊魚を選ぶことで、環境ホルモンのリスクを減らせます。