身長を伸ばすために重要な栄養素が、5つあります。
「タンパク質」「カルシウム」「マグネシウム」「ビタミンD」「亜鉛」です。
もちろんバランスの取れた栄養摂取は前提ですが、身長を伸ばすなら、この5つの栄養素が欠かせません。
5つの栄養素は、不足することがないよう、1日の必要摂取量を心がけておきましょう。
身長を伸ばすためにまず大切なのが、タンパク質です。
タンパク質は3大栄養素の1つ。
タンパク質は、骨や筋肉を作るために必要な、最重要の栄養素です。
私たちの体の20パーセントは、タンパク質でできています。
ビルの建築に例えると、タンパク質は「鉄筋」です。
大きなビルを作るには鉄筋が重要であるように、骨を作るためにタンパク質が必須です。
タンパク質には、成長ホルモンの分泌を促す作用もあります。
思春期は、成人の大人以上に多くのタンパク質が必要です。
成人の場合「1日60グラム前後」が適量ですが、思春期の子どもの場合「1日80グラム前後」が目安です。
タンパク質が豊富な食品を積極的に食べるようにしましょう。
骨の大半はカルシウムでできていることから、骨の成長にカルシウムは欠かせません。
ビルの建築に例えると、カルシウムは「コンクリート」です。
成人の場合「1日に600ミリグラム」が適量ですが、思春期の子どもの場合「1日に1000ミリグラム」が目安です。
カルシウムは、不足しがちな栄養素であるため、意識をして摂取する必要があります。
カルシウムを多く含む食品を積極的に食べる必要があります。
マグネシウムは、カルシウムの定着を促す働きがあります。
大切なのは、カルシウムとマグネシウムのバランスです。
カルシウムとマグネシウムの割合が「2対1」になったとき、最も効果的に働きます。
カルシウムだけに偏らず、カルシウムと一緒にマグネシウムも摂取するようにしましょう。
ビタミンDも、マグネシウムと同様、骨の成長に欠かせない栄養素です。
ビタミンDは、カルシウムの吸収率を高め、骨への沈着を促す効果があります。
亜鉛は、タンパク質の合成や新しい細胞を生み出すのに欠かせない栄養素。
成長ホルモンが合成・分泌されるときに働く酵素を活性化します。
体内では合成できないため、外部から摂取する必要があります。
亜鉛は、不足しがちな栄養素です。
亜鉛は、汗をかくと排出されやすいため、入浴や運動でたくさん汗をかいたときは、十分補うことが必要です。
食事だけで補えない場合は、サプリメントを活用するとよいでしょう。
取りすぎには注意して、必要摂取量を心がけるようにしましょう。