身長を伸ばすための3大要素があります。
「食事」「睡眠」「運動」です。
3つのうち1つを心がければいいわけではなく、3つともバランスよく心がけることが大切です。
人の体は、食べたものからできています。
骨も皮膚も筋肉も髪の毛も、元をたどれば、すべて食事が材料です。
良質の食事から栄養を取ることで、丈夫な体が作られていきます。
特に思春期は成長が盛んなので、しっかり栄養を取らなければなりません。
思春期に必要な栄養量は、成人の大人より多く必要です。
できるだけ偏食は避け、バランスよく栄養を取ることが大切です。
身長を伸ばすための中心的な栄養素は「タンパク質」「カルシウム」「マグネシウム」「ビタミンD」「亜鉛」です。
この5つの栄養素だけは、不足がないよう十分な摂取を心がけましょう。
骨の成長を促すのは「成長ホルモン」です。
成長ホルモンの分泌にはパターンがあり、大半は睡眠中に分泌されます。
つまり、骨が伸びるのは寝ている間。
日本には「寝る子は育つ」ということわざがありますが、俗説ではなく真実です。
よく寝たほうが成長ホルモンは盛んに分泌されるため、骨の成長が促されます。
思春期は、勉強に忙しく、夜更かしをしがちです。
睡眠前にテレビ・インターネット・ゲームなどに没頭しすぎると、興奮が高まって目がさえ、睡眠が妨げられます。
睡眠時間は、成人の場合、8時間前後で十分ですが、思春期の子どもの場合、9時間半は必要です。
22時から深夜2時までの4時間は、成長ホルモンがスムーズに分泌されやすいため、22時前には就寝を心がけましょう。
骨は、骨の中にある骨芽細胞によって作られます。
運動を通して骨に刺激を与えることで、骨芽細胞の活動が活発になり、骨の成長が促されます。
過度の負荷がかかる運動でなければ、どんな運動でもかまいません。
満遍なくしっかり体を動かすことで、血液やリンパ液の循環がよくなります。
軟骨や関節まで栄養が行き渡るため、骨の成長がますます促進されます。