子どもの健全な発育には、多くの栄養が必要です。
特に体の成長が著しい思春期は、大人以上に多くの栄養が必要です。
骨の成長に関わる栄養素は「タンパク質」「カルシウム」「マグネシウム」「ビタミンD」「亜鉛」の5つ。
ほかにも数多くの栄養素が、バランスよく必要です。
こうしたことから「栄養を取るなら、とにかくたくさん食べればいいのではないか」と考える人もいるかもしれません。
単純に食事量を増やせば、それだけ多くの栄養素を同時に取ることができるでしょう。
しかし、ここが落とし穴です。
食事量が増えると、栄養は取れるかもしれませんが、カロリーも取りすぎてしまいます。
十分な栄養の摂取は必要ですが、カロリーの過剰な摂取は不要です。
カロリーの取りすぎは肥満につながります。
実は肥満になって余分な脂肪が増えると、成長ホルモンの分泌も悪くなる悪影響があります。
栄養をたくさん取ることは重要ですが、過剰なカロリー摂取で肥満体になっては、逆に身長が伸びにくくなります。
また肥満の場合、カロリーの過剰な摂取が影響して、早めに成長期を迎えやすくなる傾向があります。
その分だけ身長の伸びも早く止まりやすくなり、最終的に身長が平均以下になる恐れがあります。
思春期は食べ盛り。
たくさん食べるのはいいですが、過剰なカロリー摂取には注意しましょう。
「小太り」という程度ならいいですが、すでに明らかな肥満なら、食事と習慣の見直しが必要です。
ジャンクフード・清涼飲料水・インスタント食品など、栄養価が低くて高カロリーの食品を取っている可能性が高い。
食事内容を見直して、適度な運動を心がけましょう。
早食いは避け、よく噛んで食べる習慣も大切です。
特に重度の肥満の場合、健康のために今すぐ対策が必須です。
肥満を解消させることが、健全な発育を促すことにつながります。
肥満が解消できれば、成長ホルモンの分泌もスムーズになります。