身長を伸ばすためには、十分な睡眠が必要です。
この「十分な睡眠」とは、どのくらいの時間を指すのでしょうか。
実は、身長を伸ばすための十分な睡眠時間は、年齢によって異なります。
特に子どもの時期は、大人以上に睡眠時間が必要です。
「寝る子は育つ」という言葉のとおり、まさに寝ることですくすく育ちます。
年代別に、身長を伸ばすための理想的な睡眠時間を見ていきましょう。
以下の睡眠時間には、昼寝の時間も入れて計算します。
幼稚園までの睡眠時間は「10時間以上」が必要です。
幼稚園までの詳しい内訳は、以下のとおりです。
基本的に寝過ぎて問題になることはないため、たっぷり寝させてあげましょう。
親が睡眠の邪魔をすることがないよう、配慮することも大切です。
この時期は、昼寝の時間も重要です。
幼稚園までなら、昼寝は2時間くらいまでならよいとされています。
6歳から12歳までの睡眠時間は「10時間前後」が適切です。
思春期前ですが、身長はどんどん伸びる時期であることに変わりありません。
できるだけ十分な睡眠時間を心がけましょう。
21時ごろには寝て、早寝早起きの習慣をしっかり身につけます。
思春期の睡眠時間は「9時間半程度」が理想です。
思春期は、子どもから大人へと成長を遂げる時期。
身長増加のラストスパートの時期でもあるため、十分な睡眠時間が必要です。
この時期に分泌される成長ホルモンは、骨の発育に直結するため入念な心がけが大切です。
思春期は、興味関心の幅が広がったり、勉強や部活動が忙しくなったりして、夜更かしをしがちです。
ときどき睡眠不足になるのは仕方ありませんが、必要最小限に抑える努力をしましょう。
22時前の就寝を心がけることで、成長ホルモンの分泌もスムーズになります。
できれば昼寝も挟んだほうがいいでしょう。
学校の都合で難しいかもしれませんが、しばらく机でうつぶせになって休むだけでも、頭がすっきりします。
思春期後の理想の睡眠時間は「8時間程度」です。
大人になれば成長ホルモンが分泌されても仕方ないと思うかもしれませんが、誤解です。
成人の場合、成長ホルモンが分泌しても身長は伸びませんが「骨のメンテナンス」という役目があります。
成長ホルモンには脂肪を溶かす作用もあるため、美容や健康においても有効です。
思春期後も、昼寝は大切です。
昼寝であまり長く寝ると夜の睡眠に差し支えるため「30分以下」を心がけましょう。
わずかな昼寝でも、頭がすっきりして、午後の活動がスムーズになります。
もちろん適切な睡眠時間には個人差があります。
たとえば、普段から運動でよく体を動かすなら、睡眠時間はもう少し長いほうが適切です。
またアレルギー体質の人は、免疫力を高めるため、多めの睡眠時間が必要とされています。
成長ホルモンが大量に分泌され、骨が伸びるのは、睡眠中です。
身長を伸ばすことを考えるなら「最低限の睡眠時間」ではなく「十分な睡眠時間」を心がけることが大切です。