入室マナーを考えることはあっても、退出マナーを考える人は少ないのではないでしょうか。
入室だけでなく、退出も、評価の対象です。
退出時の振る舞いは、余韻として、印象に長く残りやすいため、気を抜かないことが大切です。
入室マナーと同様、意識をしなくても体が自然に動くようになるまで、何度も練習しましょう。
面接官から、面接が終了する一言を言われます。
「面接はこれで終了です」「退出して結構です」などです。
これを言われたら「はい」と、答えましょう。
座ったまま、面接官にお礼を言いましょう。
「本日はお忙しい中、お時間を割いていただき、誠にありがとうございました」
お礼を言い終われば、座ったまま、軽く一礼をします。
立ち上がって、椅子の横に立ちます。
「失礼いたします」と言って、お辞儀をしましょう。
お辞儀の角度は、45度です。
頭を下げたところで1秒間止めて、それから頭を上げると、きれいなお辞儀に見えます。
お礼とお辞儀が終われば、ドアに向かいます。
このとき、面接官にお尻を向けてはいけないと信じる人がいますが、実際そうすると、不自然な動きになります。
普通の様子で、ドアに向かって結構です。
ドアの前まで移動すれば、面接官のほうを振り返ります。
「失礼します」と言って、お辞儀をします。
お辞儀の角度は、45度です。
片手でドアを開けて、部屋から出かけたところで面接官のほうを振り返り、ドアノブを両手で持ち直します。
口を閉じたままの笑顔を見せながら、面接官に軽い会釈をしましょう。
このときの笑顔は、とてもよい印象を与えるでしょう。
部屋から出てドアを閉めるときは、大きな音がしないように閉めましょう。