タクシーの運転手さんは、2種類います。
お客さんをよく見つけるタクシーと、見つけにくいタクシーです。
お客さんを見つけにくいタクシーは、車のスピードが速いです。
早くお客さんを見つけたいと思い、車を飛ばしていると、道端で手を挙げている人に気づけません。
素通りしてしまうのです。
お客さんをよく見つけるタクシーは、ゆっくり進みます。
普通より少し遅いくらいです。
ゆっくり進んでいると、手を挙げている人に気づきやすくなります。
安全に、車を道路の脇に止めて、人を乗せることができます。
人間関係とは、お客さんを探すタクシーと同じです。
「早く友人を作りたい。誰かいないかな」と急いでいると、かえって見つけにくくなります。
動きが速すぎて、手を挙げている人がいても、気づかずに素通りします。
人間関係は、余裕のあるペースがちょうどいいです。
じわりじわり歩いていると、手を挙げている人に気づきやすくなります。
「初めまして」から始まり、自然に会話が進むでしょう。
気づけば、仲のいい友人になっています。
出会いは、ゆっくり進むほうが増えやすいのです。