先天的、あるいは後天的に、体に障害を持つことがあります。
障害は、不幸でしょうか。
「障害があるから不幸」とは限りません。
障害と幸せは、無関係です。
たしかに障害は、制限になります。
できることが限られるため、人生の選択肢も少なくなるでしょう。
では、障害がなければ一切困らなくなるかというと、そうでもないのです。
自由がありすぎるのも、困りものです。
意外にも世の中には、障害者より困っている健常者がいます。
健常者は、自由がありすぎるため、選択肢が多くなります。
選択肢が多すぎて、何をやればいいのかわからなくなります。
「どうすればいいのか。どう生きればいいんだ」と、生き方に迷いを抱きやすいことがあります。
障害の素晴らしさは、制限そのものです。
制限があるから、行動が絞られ、集中しやすくなります。
進むべき道を絞られるのは、健常者以上に、幸せなことです。
迷うことがありません。
障害があっても、できることがあるはずです。
できないことに目を向けるのではなく、できることに目を向けましょう。
ヘレンケラーは、健常者ですら難しいハーバード大学に合格しています。
指の感覚を生かして、驚くほどの早さで点字を速読できたといいます。
障害者の国際スポーツ大会であるパラリンピックでは、健常者より高いスコアを出している選手が大勢います。
動かない部位を最大限に活用することで、健常者より、喜びを感じる機会に恵まれています。
障害という制限は、嘆くより生かします。
制限を生かす道が、天命です。