自分の長所は、誰が判断することでしょうか。
普通に考えるなら「自分が判断する」と考える人が多いでしょう。
自分を一番よく知っているのは、自分です。
どんな能力があり、どれだけ優れているのか知っているのも、自分です。
もちろん自分で長所を判断することもありますが、ここが注意ポイントです。
現実では、自分で正確に長所を見極めるのは難しい場合があります。
自分では「普通」と思うことでも、他人からは「すごい」と思うことがあります。
自分では「すごい」と思うことでも、他人からは「普通」と思うこともあります。
自分で考えると主観的になるため、なかなか正確に自分を把握できません。
偏った主観が誤識をもたらし、客観的に自分を把握できないことがあります。
特に謙虚な人は、能力が高くても控えめに考える傾向があります。
謙虚な人は「まだまだです」「大したことありません」「もっとすごい人はいくらでもいます」が口癖です。
実際は能力が高いにもかかわらず、謙遜して、自分の能力を低く見積もります。
たとえ優れた才能があっても「普通です」と謙遜します。
優れた人格者ともなれば、どれだけ能力が優れていても、謙虚な態度しか見せなくなります。
自分で自分の長所を見極めるのは、意外と難しいのです。
では、誰が長所を判断するのか。
他人が判断するのです。
自分にはどんな強みがあって、どれだけ優れているのか。
長所は、自分ではなく他人が判断します。
他人が評価することで、客観的立場から、より正確に把握できます。
自分が「普通」と思っていても、他人が「素晴らしい」と言えば、それが正解です。
自分では「優れている」と思っていても、他人が「普通」と言えば、それが正解です。
「そうかな?」と思うことでも、他人の意見のほうがおおむね正しいと考えていいでしょう。
就職活動の自己分析でも、自分だけで判断するのは注意が必要です。
自分をよく知る他人を交えたほうが、より客観的に自分を把握できます。
自分のことは、自分より他人のほうが詳しいということはよくあること。
あなたをよく知る人物がいれば、ぜひ長所を聞いてみましょう。
あなたの長所をより正確に答えてくれるでしょう。
自分の長所を他人に聞くのはおかしく思えますが、誤解や盲点に気づくためにも、一度聞いてみる価値があります。
客観的な意見を取り入れると、自分では気づかなかった長所が見つかるかもしれません。