ワインの種類には大きく分けて、白ワインと赤ワインがあります。
自分の好みでワインを選べばいいですが、一般的によく知られている定番があります。
「魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワイン」です。
では、なぜこの原則なのでしょうか。
一言で言えば、白ワインは「魚の味を引き立てるため」です。
たとえば、焼き魚を食べるときを思い出しましょう。
魚の味を引き立てるために、スダチやレモンなど、酸味のものを振りかけますね。
魚は比較的あっさりしているので、酸味のものと相性がいいものです。
魚料理には、白ワインのほうが、魚の味を引き立てやすくなるのです。
軽くてあっさりした料理には白ワイン、というわけです。
一方、肉料理の場合はどうでしょうか。
血が混ざっている肉料理はそのまま食べると、ごつごつしているうえに香りがきついのが特徴です。
そのため、肉料理ではコショウなどのスパイスやソースを使うのが一般的です。
このスパイスやソースに対して、重みのある味わいの赤ワインと、相性がいいのです。
濃厚な味わいの料理には赤ワイン、というわけです。
ワイン選びに迷ったときには、この基本原則を思い出せば、よりおいしく料理をいただけるはずです。
ただし、必ずしもそうしなければいけないルールがあるわけではありません。
一番大切なことは、本人の飲みたい気分に合わせることです。
赤ワインが飲みたいときには、料理より気分を重視してオーダーするといいでしょう。
また、白と赤の中間のロゼは、魚にも肉にも合います。