飼い主が座っていると、何の気なしに猫が膝の上に乗ってくる。
何をし始めたのかと思えば、ズボンやセーターをもみもみとマッサージしたり、吸ったりしている。
飼い主をマッサージしてくれているかのようなしぐさです。
どういう意味があるのでしょうか。
これは、猫が赤ちゃんのころ、母猫のおっぱいを吸っているときのしぐさを再現しています。
まだ幼いころ母猫のおっぱいを揉んだり吸ったりする癖が、成猫になっても抜けないことがあります。
毎日親猫のおっぱいを揉んだり吸ったりしていると習慣として残ってしまうことがあります。
飼い主が着ている柔らかい服の素材は、母猫のおっぱいの肌触りに似ていることから、揉んだり吸ったりしています。
甘えているならそっとしてあげたいところですが、1つ注意したい点もあります。
ズボンやセーターを揉んだり吸ったりしているうちに、繊維を飲み込んでしまう点です。
喉に詰まらせたり、胃や腸の調子を悪くさせてしまったりしてしまう危険性があります。
甘えている姿はかわいいですが、飲み込んでは大変なので、注意するかやめさせるようにしましょう。
もしくは、毛玉が出ないような安全なおもちゃがあれば、代わりに与えるようにしましょう。
特に肌触りのいいおもちゃがポイントです。
肌触りがいいおもちゃは猫も癒されるし、好む傾向があります。
もしこの行為をやめさせたければ、飼い主は母猫の代わりになり、愛情をたくさん注いであげることが必要です。
猫が強く成長していくことで、揉んだり吸ったりするしぐさも自然と卒業していくはずです。