猫の耳は特殊です。
180度、パラボラアンテナのように耳の方向を変えることができます。
人間とは違い、猫の耳周りには筋肉が集中しているため、聞きたい方向に耳を自在に動かせます。
普段の猫の耳といえば、立っている状態です。
しかし、あるとき、急に耳を伏せることがあります。
たとえば、台風の晩、大きな雷の音が突然聞こえたときです。
急に猫の耳が折れ曲がり、伏せた状態になります。
これはどういう気分の表れなのでしょうか。
基本的に「恐怖を感じたとき」にする耳の状態といわれています。
特に猫は、突然鳴る大きな音が苦手です。
猫は聴覚が優れているため、大きな音がストレスになります。
雷が「ごろごろ」となったとき強い恐怖感を覚え「怖いよ」という気持ちが耳に表れました。
耳を伏せることで、大きな雷の音を遮り、ストレスから逃げようとしています。
人間でも大きな音にいらいらしたとき、自分で耳をふさぐことがあるでしょうが、そのしぐさに似ています。
大きな音がストレスになりやすいですから、猫と一緒に生活をするときには、大きな音を立てないようにすればいいでしょう。
掃除機、ステレオなど、大きな音がなるものはできるだけ控えるほうが賢明です。
掃除機をかけるときは、猫を移動させたり、ステレオはイヤホンで聴いたりなど、ストレスにならないように心がけましょう。