犬が自分のしっぽを追いかけて、くるくる回ることがあります。
しっぽを噛もうと前に進むと、しっぽが遠ざかり、またしっぽに近づこうとするとしっぽが遠ざかる。
最初は、しっぽの先に何かついていて、気になって取ろうとしているのかと思います。
しかし、しっぽの先を見ても、別に何かがついている様子もない。
にもかかわらず、犬はしっぽが気になっている様子で、追いかけようとしていることはありませんか。
そばで見ていると「何をしているんだろうか」と思います。
単に、暇だから1人遊びをしているだけのように見えます。
たしかに暇で1人遊びをしている場合もあるでしょう。
しかし、問題なのはそこです。
暇だから、問題です。
こうした現象が頻繁に見られるなら、犬は暇を持て余し、ストレスをため込んでいるという可能性があります。
飼い主が、散歩を怠っていたり、遊び相手を怠っていたりすると、犬はストレスをためます。
その結果、別に意味のない行動をしようとします。
人間の貧乏ゆすりのようなものです。
大きな意味はないが、ストレス発散のために、体がつい動いてしまいます。
たまにしっぽを追いかけるくらいならいいですが、頻繁に見られる場合、犬との付き合いを増やしてみましょう。
もっと散歩の量を増やしたり、遊び相手になる機会を増やしたりしてみましょう。
意味のない行動は、犬の寂しさ・不安・ストレスなどの表現になっているのです。