テレビを見るとき。
キッチンに行くとき。
リビングに向かうとき。
飼い主を思う愛犬は、あらゆるところへ飼い主を追いかけてきます。
トイレの中までついてこようとする愛犬に困った飼い主もいるのではないでしょうか。
犬は飼い主のそばにいたがります。
常にリーダーのそばが安心するので、同伴しようとします。
しかし、いつも飼い主にべったりくっついてくるはずの犬が、ある日を境に飼い主についてこなくなった。
そんな経験はありませんか。
以前は嫌になるほど密着していたのに、いざ密着がなくなると、急に悲しくなります。
客観的に見れば、飼い主に飽きてしまったのか、見捨てられたかのように映ります。
しかし、これはむしろ悪いことではなく、よいことです。
「少しくらいリーダーから離れていても危険はない。危険があったとしても、リーダーはきっと助けてくれるはずだ」
犬はそう思っています。
もはや、付きまとう必要がなくなりました。
飼い主と犬との良好な信頼関係が結べれば、いつしか犬は飼い主と距離を置き始めます。
つまり「少しくらい離れていても、いつも飼い主から見守られている」という強い信頼を勝ち取ったということです。
そっけない犬の態度に見えますが、むしろ飼い主は万歳をして大喜びをしてもいいのです。