「犬がぼけるのを何とか防ぎたい」
飼い主の多くは、こうした切実な願いがあることでしょう。
21世紀に入り、犬のぼけが次第に顕著になってきました。
獣医師学の発達や栄養のある食事を取ることができるようになったおかげで、犬も人と同じように高齢化が進みました。
10歳を超えて生きる犬は当たり前になりました。
中には20歳も生きる長寿犬も、もはや珍しくありません。
20歳の犬と言えば、人でいう90歳程度にあたります。
10歳以上の犬の62パーセントは、認知症の症状があると推測されています。
10歳の犬といえば、まだ幼い子どものような気がしますが、人間の年齢で言えばおよそ60歳前後です。
「およそ」がついたのは、犬の種類によって差があり、一概には言えないからです。
実は、大型犬と小型犬では、成長スピードに若干違いがあります。
一般的な犬の高齢とは、2つの定義があります。
一般的に大型犬のほうが早く成長し、早く老化が進行します。
さて、2つの違いを含めて、7歳くらいから、高齢を意識し始めたほうがいいでしょう。
犬の高齢は、早く訪れます。
ぎりぎり高齢の手前で、飼い主としては高齢を意識して遅すぎることはありません。
散歩中に柱に頭をぶつけたり、トイレができなくなったり、以前と比べて睡眠時間が長くなるなどの症状が見られれば、要注意です。
すでに、かなりぼけが進行している可能性があります。
ぼけない犬に育てるために、早めに対策を立てましょう。