パートナーからむかっとするようなことを言われたりされたりしたときが問題です。
あなたはどのような対応を取っていますか。
夫婦では、喧嘩が必要な場面もあります。
それは、お互いが真剣に将来のことを考え、遠慮せずに言い合っている場合です。
そういう喧嘩は必要です。
どんどんコミュニケーションを取って、ギャップをなくしていきましょう。
しかし「話し合い」ではなく、単なる「悪口の言い合い」が中心になるのはよくありません。
傷ついた分だけ、傷つけ返す。
怒鳴られた分だけ、怒鳴り返す。
言われた分だけ、言い返す。
もはや、話し合いではなくなっています。
むかっとしたから、相手にやり返すのは、大人のやることではありません。
「やり返す」というのは、仕返しと同じです。
仕返しをしたから、自分はすっきりしても、関係がよくなることはありません。
自分はよくても、今度は相手がむかむかしています。
解決になっているようでなっていない。
それどころか、むしろ悪化をさせているという状態です。
ボールをぶつけられて痛かったから、逆にボールをぶつけ返し、痛めつけ合っているだけです。
仕返しは、すればするほど、悪い連鎖が始まります。
パートナーにむかっとしたときが、ポイントです。
自分の器を広げるチャンスだと思うことです。
どれだけ平静を保てるかです。
むかむかするからしかめ面になっていると、パートナーとの関係が余計に悪くなります。
「そうは言っても、むかっとすることがあるなら、仕方ないだろう」
いえ、ですから先ほど言ったとおりです。
「自分の器を広げるチャンスである」と。
小さなことを気にしているから、小さなことにもむかむかしてしまいます。
むかむかしているうちは、自分の器がまだ小さい証拠です。
「まだまだ自分は小さいな」と思って、細かいことはさらりと流すことです。
心を大きくすれば、気にならなくなるはずです。
小さなことに小言を言うのではなく、器を広げる試練です。
それが器を大きくさせる、ということなのです。