夫婦仲が悪いのは、お互いに「夫婦」というものの扱いに慣れていないせいかもしれません。
あなたが結婚した日のことを思い出しましょう。
正確に言えば「結婚式の日」ではなく「役所に婚姻届を提出した日」です。
2人で一生懸命に婚姻届に記入をして、役所に向かった日があったことでしょう。
提出をして、役所で受理されます。
その瞬間から、法的に夫婦であると認められます。
男は「夫」になり、女は「妻」になり、2人で「夫婦」になります。
「結婚前の延長だろう」
安易に思いますが、そうとは限りません。
1つ屋根の下で一緒に暮らしていると、今まで気づかなかった点が見えてくるようになります。
いろいろ目につくことが出てきて当然です。
そんなとき、夫としてはどう対応するか。
妻としてはどう対応するか。
気になる癖があったり、意外な趣味を持っていたりなどして、どう対応していいのかわからないことが山ほど出てくることでしょう。
男は、初めて夫というものを経験している。
女も、初めて妻というものを経験している。
つまり、夫も妻も、初体験だらけです。
夫は夫としての立ち振る舞いに不慣れであり、妻も妻としての立ち振る舞いに不慣れです。
お互いに初めてだから、何をどう対処していいのかわからず、ぎくしゃくしてしまう。
慣れていなくて、余裕がないから、喧嘩をしたりいざこざも多くなったりするはずです。
慣れていない点が多いですから、当然初めからうまくいかなくて当然です。
「どう対応していいのか困ること」はあって当然。
夫婦仲が悪くても「謙虚」になることです。
自分の身を初体験の毎日であると自覚し、パートナーに対して謙虚に接します。
「初めてで慣れていないところもあるから、うまくいかないこともあるよね」
「初めからうまくいくはずがない」
「仲が悪くなっても、一緒に乗り越える術を考えていこう」
そう思うくらいでいい。
夫婦仲が悪くなるのは、夫婦に問題があると思われますが、そうではない。
単に慣れていないのです。