夢の始まりは、ほとんどの場合、1人でスタートします。
そのときの名残があるせいか、大半の人が、そのまま1人で夢を実現させようとします。
もちろん1人のほうが気楽で集中できるからという理由もあるでしょう。
そういう時期は、そうしましょう。
たしかに夢を追いかけ始めた初期のころは、自分を集中して高める必要がありますから、1人のほうがいい時期もあります。
しかし、いずれ遅かれ早かれ、1人の限界を感じるときがやってきたら、仲間からの協力を得る姿勢も必要です。
そういう選択をする心の準備だけでもしておきましょう。
そもそも夢の実現を、1人でしなければならないというルールはありません。
仲間からの協力は、1人の限界を超えるためにどうしても踏まなければいけないステップです。
1人の活躍と思えるプロがいても、実は見えないところに多くの仲間の存在がいます。
オリンピックで金メダリストは1人ですが、背景にはトレーナー、栄養管理士、応援者など、数多くの人たちがいます。
彼らの協力を得られているからこそ、実現できています。
人気漫画家も、原作として名前を飾るのは1人だけです。
しかし、人気漫画家ほど数多くのアシスタントが存在します。
細かなペン画を、限られた時間内に完成させるのは、難しいことです。
だからこそ、協力を求める必要があります。
プロの漫画家ほど、アシスタントの恩恵にあやかっています。
夢を達成できない人は、1人で達成しようと、殻に閉じこもります。
しかし、1人には限界があるので、なかなか実現せず、そうしているうちに年を取って夢をつかむチャンスを逃してしまいます。
もちろんある程度、実力を身につけるまでは、1人で集中して行う必要があるのもたしかです。
しかし、限界を超えるためには、仲間を集め、協力してもらう手段に頼ることを、ためらわないでください。
夢の始まりは1人でも、夢の途中でたくさんの仲間を集めます。
あなたと同じ意見の人、同じ価値観の人に積極的に助けを求めてみましょう。
協力を得ようとする姿勢は、夢の実現に必要不可欠です。
そのためには、腰を低く、謙虚になり、愛情を持って接する必要があります。
あなたの夢が正当なら、仲間を見つけることはそれほど難しくはないはずです。
むしろ「協力させてください」と向こうからお願いしてくる場合すらあります。
あなたが社会や人のためになる夢を追いかけていれば、賛同してくれる人は、多く現れるはずです。