気の利かない人は、クレームを自分で言いません。
他人に言わせます。
クレームを言うのは、面倒だからです。
クレームを言うことで、自分が悪者扱いされる可能性があるからです。
できるだけ「いい人」だと思われたいので、言いたいクレームがあっても、他人に言わせようとします。
自分は安全圏域で動こうとせず、危険圏域は他人に向かわせようとします。
気の利かないオヤジは、レストランで注文した料理と違う料理が出てきたとき、同席している女性に言わせようとします。
自分で言うのはかっこ悪いし、面倒だから、他人にさせようとします。
ふんぞり返っているのが、かっこいいと勘違いしています。
本当は、やりにくいことを他人にやらせようとする人のほうが、かっこ悪いのです。
本当に気の利く人は、まず自分でクレームを言います。
自分が面倒な役をかって出る人が、かっこいい。
悪者扱いされても、店のため、人のためになっていれば、必ず気づいてくれる人がいます。
見る人が見れば、そういう行動の素晴らしさに気づいてくれます。
気づいてくれない人は、その程度なので、関わらなくてもOKなのです。