落ち込んでいる今は、考えにくいことかもしれません。
へこんでいるうちは、考える余裕はないことでしょう。
しかし、心が広く大きくなり、余裕ができたとき「~のせいで」と考えていたことを「~のおかげで」と考えるようにしましょう。
「~のせいで」と考えることは、必ず「~のおかげで」と考えることができるようになります。
物事のある一面しか見ていないから「~のせいで」と思います。
自分にとって、つらく悲しく悔しいことを、単純にマイナスと受け止めてしまいます。
しかし、実は、つらく悲しく悔しいことこそ「~のおかげで」と変換することができるようになるのです。
今まで「~のせいで」と考えていたことを「~のおかげで」と考えることができるようになれば、あなたが成長した証拠です。
親から厳しいしつけのせいで、人とうまくコミュニケーションを取ることが苦手となった。
「父のせいで、母のせいで」と恨むことになるでしょう。
しかし、自分が今、生きている事実に目を向ければ、ここに存在していることは「親のおかげだ」ということに気づきます。
どんなに考えたくなくても、その事実は曲げようがありません。
親がいなければ、悔しい苦しいと思うどころか、今の自分が存在すらしていません。
「私」という狭い視野しか考えていないから「父のせいで、母のせいで」と恨んでしまいます。
しかし、今の自分が存在しているという事実は「父のおかげ、母のおかげ」としか考えられないのです。
自分のことしか見ていないときには、視野が狭くなっています。
しかし、心が成長すれば「人生、命」という広く大きなテーマで考えることができるようになります。
そうすると、自分が悩んでいたことはとてもささいなことだと気づくのです。
天から見る気持ちになるといいでしょう。
高い空から、地上を見るような気持ちです。
1人の人間が悩んでいることは、小さなことに思えます。