落ち込むようなことがあるときには、いつも期間を短くして物事を捉えているときです。
短い期間で考え始めると、視野も狭くなってしまうからです。
人生のほんのわずかな期間しか見ていませんから、絶望してしまいます。
窓のガラスを割ってしまっただけで「大変なことをしてしまった。これからどうやって生きていけばいいのか」と落ち込みます。
友人と喧嘩をしただけで「何て自分は不幸なのだ」と嘆きます。
大学受験に落ちただけで「自分の人生は終わった」と絶望してしまいます。
しかし、どれも自分が大げさに考えすぎているだけです。
短い期間で考えるから、大きなことに思えます。
もっと長い期間で考えるのです。
長い人生から考えれば、ガラスを割ったくらい、まったく問題ありません。
ささいなことを気にしすぎです。
友人と喧嘩したくらいで、不幸にはなりません。
次からはこうしようと自分の悪いところが発見できたのですから、喜んでいいほどです。
大学受験で失敗しても、それで人生が終わることはありません。
長い人生から見れば、たった1年間、浪人するくらいは短いものです。
受験に失敗したから、もう自分の人生が終わったと決め付けるのは、早合点です。
受験に失敗したからもうダメだと思う壁は、自分が作り出した幻想です。
本当はないのに、あると思って、勝手に苦しんでいるだけです。
短い期間で考えていませんか。
人生という大きな期間から見て考えればいいのです。
心も大きく穏やかになります。