好きな人と初デートのときは緊張します。
好きな人であればあるほど、胸がどきどき高鳴って、まったく落ち着きません。
そこにあるのは、極度の緊張です。
好きな人といるはずなのに、頭がくらくらします。
デート中ずっと鼓動が高鳴ったままで、心臓の中にチョウチョが飛び回っているような感覚です。
手には汗がびっしょりです。
トイレに何度も行きたくなります。
一緒に歩くときも、周りの景色を楽しむどころではありません。
きれいな景色を見ていても、感動より緊張のほうが上回っていて、きちんと楽しめません。
一緒に食事をしても、なかなか食事が喉を通りません。
緊張しているせいで、食べてもあまり味がわかりません。
一緒に映画を見に行っても、なかなか映画に集中できません。
隣に座っている相手のことが気になって、映画の内容が頭に入ってきません。
緊張していたせいか、どんな会話をしたのかほとんど覚えていません。
いろんな話をしてたくさん笑ったはずなのに、ほとんど何も思い出せない。
デートを終わって振り返ったとき「緊張でデートを楽しむどころではなかった」となる。
緊張した記憶しかなく、デートの内容をほとんど思い出せない状況があるかもしれません。
それでもいいのです。
緊張しか記憶になくても、それはそれでデートの思い出です。
緊張したこと以外思い出せないことも、一生の思い出です。
緊張しているのは、それだけ恋人のことが好きでたまらないということです。
デートの醍醐味は「緊張」です。
緊張のせいでデートの記憶がほとんどなくても、デートを楽しんだことになります。
緊張した記憶しかないことも、デートの良い思い出なのです。