親があなたを厳しく叱ってくれるのは、本気であなたのことを考えているからです。
友人からの言葉は、優しい言葉が多いですが、実際は、本心でない場合があります。
「嫌われたくない」「一応、友人だから」という理由から、喜ぶような言葉を選んでいます。
「すごいね」
「偉いね」
「きっと大丈夫だよ」
口では応援したり、励ましたりします。
しかし、どれも心からそう思っているとは限りません。
本当に相手のことを思っていれば、本当は相手が聞きたくない言葉ばかりを言うはずです。
相手が嫌がるような行動、言葉、表情になります。
「もっと勉強したほうがいいんじゃない」
「最近、たるんでいるよ」
「偉そうなところが嫌い」
本気であなたのことを考えてくれている人は、好かれようとするのではなく、嫌われるような役をします。
本気であなたのことを考えているからです。
親が、あなたに怒鳴ったり、叱ったりできるのは、本当にあなたを思っているからこそできるのです。
親は、子どもから嫌われることが仕事ですが、そんな仕事ができるのも、あなたのことを本気で考えてくれているからです。
「子どもに嫌われてもいいから、幸せにしたい」という本物の気持ちが、具体的な行動として表れています。
誰もが嫌われたくないと思います。
もちろん親も子どもから嫌われたくないと思っています。
しかし、嫌われるようなことをしてくれる親は、嫌われてもいいから、本気で子どものことを考えている人なのです。
友人からの「頑張れ」という応援より、何十倍、何百倍も本気で応援してくれている姿なのです。
親の喜怒哀楽は、本物の愛の表れです。
本当の友は、嫌われるようなことをする人のことなのです。