生まれたばかりの赤ちゃんは、がらがら音のするおもちゃを手放しません。
振れば、がらがらとなるおもちゃは、赤ちゃんにとって最高の遊び道具です。
しかし、さらに成長すると、がらがらを手放し、積み木で遊ぶようになります。
積み木のほうが面白くて、価値が高いと感じ始めたからです。
組み合わせにより、さまざまな遊び方ができる積み木は、がらがら以上に奥深いおもちゃです。
しかし、さらに成長すると、積み木を手放し、テレビゲームをするようになります。
テレビゲームのほうが、より面白く、価値があると感じることができているから、積み木を手放すことができました。
客観的に見ると「捨てることの繰り返し」です。
人間は成長するにつれて、より価値の高いものを発見し、手放すことを繰り返します。
今、手にしているものを手放せることができるようになるということは、より大切なものを見つけたということです。
より価値の高いものを求めるようになったということは、あなたの精神が成長しているということです。
意識が高くなり、より価値の高いものを求め始めるようになったとき、ほかにもっと素晴らしいものはないかと探し始めます。
さらに価値の高いものを見つけたとき、今、執着しているものを、手放せます。
がらがらを捨てた子どもは、成長できたという証しなのです。
積み木を捨てることができた子どもは、さらに成長できたという証しです。
テレビゲームを始めるようになったのは、さらに成長したという証し。
次に、テレビゲームを捨てることができるようになったときには、さらに価値あるものを見つけたときです。
次元が高くなっているのです。
成長は「捨てる」という行為に表れます。
あなたもより価値のあるものを求め、意識を高めるのです。
本当の成長は、捨てることができるようになったとき。
手放すことを恐れなくてもいいのです。
むしろ、手放せるようにならないといけないのです。