花が成長するときに、頑張っているでしょうか。
茎を伸ばして、つぼみが開いている花の姿は、根性、忍耐、努力として映っていますか。
いいえ、頑張っていませんね。
花は、自然の力によって、成長しています。
自然に身を任せた成長が、最も健全なる成長であり、生き生きした生き方です。
「頑張っている」ということは、不自然であるということです。
人間は、本来、頑張らなくても生きていけるようにできています。
頑張りなさいという応援を言い換えると「自分の限界を無視して無理をしなさい。不自然になりなさい」と言っていることです。
友人からの「頑張れ!」という応援を受けると、つい、頑張ってしまいます。
しかし、頑張る必要はないのです。
みんなが応援するゆえに「頑張ることはよいこと」という認識があります。
頑張った生き方をすると、一時的に強くなれますが、長期で見ると、苦しくなります。
マラソンでマイペース以上に速く走ると、一時的に早く走ることはできても、しばらくして息切れを起こしてしまいます。
結果として、ペースダウンしたり棄権したりする可能性が大きくなります。
「頑張れ!」と応援することは、息切れを起こしている人に「もっと速く走れ!」と言っているようなものです。
不自然です。
限界に近づいているのですから「頑張るな」という応援のほうが適切です。
頑張った生き方は、不要です。
花は、頑張れという応援がなくても、立派に成長できます。
人間も本来、頑張れという応援がなくても、立派に成長ができるのです。