「優しい人が好き」
「怒る人は嫌い」
そう決め付けていませんか。
たしかに怒る人は、怖いものです。
しかし、怖いという理由だけで、その人のことを嫌いになるのは、早合点です。
優しさと怒りは、正反対と思われがちですが、誤解です。
実は、同義語です。
表面は異なって見えますが、出どころは同じなのです。
どちらも、愛が出どころです。
優しい人は、愛があるから、優しくします。
また怒る人も、愛があるから、怒ります。
怒るのは、嫌いだからではありません。
本当に嫌いなら、無視をするはずです。
ほかの人以上に、あなたのことを真剣に考えているからこそ、本気になってわざわざ叱ってくれるのです。
お釈迦様の優しい表情と、鬼の険しい表情があります。
まったく正反対の表情ですが、どちらも愛の表れです。
お釈迦様は、愛があるから、優しい表情でほほ笑みます。
鬼は、愛があるから、本気になって怒ります。
私たちは、相手の表情だけを見て「いい人」「悪い人」と決めてしまいがちです。
しかし、気づきましょう。
本当に見るべきは、表面にある表情より、心の奥にある愛です。
愛があるから「優しさ」と「怒り」が発生します。
悲しんで泣くことも、同じです。
泣き虫は、弱いから泣いているのではありません。
愛があるから、悲しんで泣いているのです。
心が愛であふれているから、涙を流しています。
悲しみが最初にあるのではなく、最初に愛があります。
愛がなければ、悲しいと感じることはなく、もちろん涙を流すこともありません。
楽しいことも、愛の表れです。
心が愛で満ちあふれているから、笑います。
「喜怒哀楽」は、4つの感情を表現した言葉です。
どれも出どころは、愛なのです。
愛があるから、喜び、怒り、悲しみ、楽しむのです。
私たちの人生は、まったくもって愛に囲まれている状態です。
このことに気づくと、生きていることが幸せでたまらないのです。