「えっ! 遠慮はしないほうがいいだって?」
空気を読み、雰囲気を大切にするためには、遠慮はしないほうがいいのです。
遠慮は、すればするほど、場の空気を乱します。
「お1つ、いかがですか」
「お土産買ってきました。どうぞ」
「家で作ったお菓子です。お1つどうぞ」
謙遜や遠慮を美徳とする日本人には、次のような言葉が決まり文句になっています。
「いえ、結構です」
「大丈夫です」
「お気持ちだけで結構です」
控えめに謙遜して答え、遠慮しがちです。
しかし、相手は好意がなければ、話しかけるはずがありません。
せっかくの相手からの好意は、素直に「ありがとうございます」と言って受け取ることが、すっきりします。
雰囲気や気持ちの流れを、壊すことがありません。
話しかける側も「ありがとう」という言葉が聞きたいのです。
遠慮はしないほうがいい。
極端な遠慮は、相手をがっかりさせ、恥をかかせることになりかねません。
「これいかがですか」と話しかけられたものには「喜んでいただきます」と笑顔で返すようにしましょう。
せめて「ありがとう」の言葉だけは忘れないようにすることが大切です。