趣味だからといって、努力や苦労が1つもないわけではありません。
好きな趣味であっても、努力や苦労が伴います。
厳しいトレーニングに励んだり我慢が必要だったり、ストレスに耐えなければいけなかったりするときもあります。
地味で地道な作業の連続ということもあります。
特に大きな夢や目標を目指すときは、それだけ大きな努力や苦労が伴うもの。
しかし、趣味人は、そうした努力や苦労をネガティブなものとして捉えません。
努力や苦労を、楽しみの1つとして捉えます。
好きなことであれば、努力も苦労もポジティブな刺激になります。
目標達成や夢実現のためなら、むしろ苦労や努力も喜んで受け入れます。
大変に感じても「これを乗り越えたら、美しい景色が待っている」と考えます。
苦しく感じていても「苦しいのは鍛えられている証拠」と前向きに捉えます。
額に汗を流していても、心の中では音符が跳ねているのです。
「努力」「苦労」と聞くと、普通は誰もが嫌がるところです。
「少しでも楽をしたい」「できることなら誰か代わりにやってほしい」「もっと簡単にできることはないの?」と考えます。
しかし、楽をすると、趣味の楽しみが薄れます。
誰かに代わりにやってもらうと、自分の成長にもつながりません。
自分が経験できないので意味がありません。
楽をすると、どれだけ成長の機会も失われます。
そのため、人に頼らず、自分で努力しようとするのです。
趣味人は、努力や苦労をすれば、もっと奥を深められたり、スキルアップができたりするので、わくわくします。
「大変だけど楽しいね」「疲れるけど気持ちいいね」とにこにこしながら、気持ちいい汗をかきます。
これが充実した時間です。
努力や苦労も、快感の一種なのです。
趣味人に「大変ですねえ」「よくそんなに努力できますね」「よく耐えられますね」と声をかけると、不思議な顔をします。
「普通ですよ」「何でもないことですよ」と答えます。
趣味人は、そもそも努力を努力と思っていません。
努力することが楽しいことであり、一種のエンターテインメントとして考えています。
努力をしつつも、心の中では音符がぴょんぴょん跳ねています。
だから、努力のストレスにも耐えられます。
結果として、腕が磨かれ、知識も身につき、どんどん奥を深めていけるのです。
成長には、努力と苦労がつきものです。
努力や苦労を避けていては、どんな趣味も楽しめなくなります。
むしろ努力や苦労を受け入れる姿勢が大切です。