親切な人になるためには、相手の立場になって考える癖を付けることが大切です。
自分では親切をしているつもりでも、相手にとっては不要だったり、迷惑に感じたりすることがあります。
せっかくの親切が空回りになるのは避けたいですね。
特に注意したいのは「○○すれば喜ぶに決まっている」という考え方です。
決めつけるような考え方は良くありません。
親切かどうか判断するのは、相手です。
自分は親切のつもりでも、相手が嫌がっていたら、ただのありがた迷惑になります。
親切をするうえで意識したいのが「自分がしたいこと」ではなく「相手がしてほしいこと」です。
私たちは、自分がしたいことを優先させてしてしまいがちです。
ここが落とし穴です。
自分がしたいことは、独りよがりで押しつけがましくなる可能性があるため注意が必要です。
親切をするときには「相手の立場になって考えること」が欠かせません。
相手の立場を想像してみると、相手がしてほしいことも見えてきます。
相手がしてほしいことも見えてくれれば、おのずとこちらが取るべき行動も見えてきます。
相手の立場を考え、喜んでくれるだろうと思われるアクションを取ることが大切です。
相手が喜んでくれることだからこそ、親切の意味があります。
想像力をフル回転させて、相手がしてほしいことをしていきましょう。
たとえば、家族や友人が入院することになったときは、お見舞いをすると喜ばれます。
しかし、入院直後・手術直後のお見舞いは、心身に余裕がなく、患者にとってお見舞いが負担に感じられることがあります。
入院直後・手術直後の場合は、すぐお見舞いに行くのではなく、しばらく時間をおいてから行くほうが喜ばれるでしょう。
落ち込んでいるからといって、声をかければいいわけではありません。
早く元気になってもらいたいと思い、自分としては明るい声をかけたいと思いますが、ここがポイントです。
その人から「1人にさせてほしい」「声をかけないでほしい」という様子が見受けられるなら、そっとしてあげましょう。
ほうっておくのは冷たいように思えますが、そうではありません。
誰でも1人にさせてほしいときがあります。
あえて孤独を選ぶ人もいます。
「1人にさせてほしい」「声をかけないでほしい」という様子が見受けられるなら、その気持ちを尊重することが大切です。
前を歩いている人が落とし物をしたら、拾って渡してあげると喜ばれます。
親切な行為として一般的ですが、落とし物の内容によっては、他人に触れてほしくないものもあるでしょう。
そんなときは、拾って渡すのではなく「何か落とされましたよ」と声をかけるだけにしておくのがいいでしょう。
想像力を働かせる必要で、なかなか正解が見えにくいこともあります。
だからこそチャレンジのしがいがあります。
親切をするなら「自分がしたいこと」ではなく「相手がしてほしいこと」を優先させるのが正解です。