親切な人には「親切な行為」があります。
逆はないのです。
当たり前のことですが、ここをきちんと押さえておく必要があります。
いきなり親切になろうとしても、なかなか難しいもの。
親切は心の問題です。
頭に知識を詰め込む勉強とは違います。
親切とは、親切な行動だけではありません。
「親切な声がけ」も親切の1つです。
親切な行動ばかりに注意が向いていて、親切な声がけを忘れていることがあります。
親切な人になるには、どのくらい時間が必要でしょうか。
時間はかかりません。
今すぐ心を入れ替え「過去に受けた親切に恩返しする気持ち」を持ちます。
親切をするために必要なのは何か。
それは「余裕」です。
余裕がないとき、なかなか親切はできないものです。
親切をしようか迷ったら、しましょう。
「迷う」ということは「親切をしたい」という本音がある証拠です。
親切をしたい気持ちを持つことは素晴らしいことです。
あるとき、親切をしたいなと思う場面がありました。
目の前に困っている人がいて、気になって仕方ありません。
「親切をしたい。声をかけようかな……。どうしようかな……」
見返りを期待して親切をする人がいます。
表向きは優しく接していますが、腹の中では別の考えがあります。
「親切をしたら評価されるかもしれない。報酬があるかもしれない」など思いながら行動しているのです。
親切な人になるためには、相手の立場になって考える癖を付けることが大切です。
自分では親切をしているつもりでも、相手にとっては不要だったり、迷惑に感じたりすることがあります。
せっかくの親切が空回りになるのは避けたいですね。
「親切をするのは恥ずかしい」と言う人がいます。
妊婦や高齢者に席を譲ったり団体客のために席を詰めたりすることに照れくさい気持ちがあるのです。
たしかに親切を心がけようとすると、知らない人に声をかけることも多くなります。
「明らかに困っている」「明らかに助けを求めている」というケースであれば迷いません。
すぐ手を差し伸べればいいことです。
「ありがとうございます」と感謝されます。
バスや電車に妊婦や年配者の人が乗ってきたら、席を譲ります。
妊婦は、大きなおなかを抱えて大変です。
年配者も、足腰が弱かったり体力的に不安があったりして、立っていることが難しいことがあります。
あなたが今すぐできる親切があります。
「質問されたとき、丁寧にわかりやすく教える」ということです。
私たちの日常では、人にものを聞かれる場面があります。
親切を心がける際、人を選んだり、態度に差をつけたりしていませんか。
「すてきな人だから親切をする。そうでないなら親切をしない」
「自分にメリットがあれば親切をする。そうでないなら親切をしない」
難しい問題があって、一生懸命答えを考えている人がいます。
「答えは何だろう? どうすればいいのだろう?」と脳をフル回転させています。
なかなか答えが出ない状態が続き、すでに長い時間が経過していています。
『ワンダー 君は太陽』という映画があります。
主人公のオギーは生まれつきの遺伝子疾患があって、人とは違う顔で生まれてきました。
そのためずっと学校に行ったことがありませんでした。
親切の好印象をアップさせるためには、次の3つのポイントを意識しましょう。
(1)きちんと相手の目を見ること
(2)にっこりほほ笑むこと
親切をすれば、感謝の言葉があるもの。
ところが、そうでないときも少なくありません。
「人に親切にしても全然感謝されない」と腹を立てる人がいます。
嬉しいと感じる親切だけではありません。
ありがた迷惑や余計なお節介と感じる親切をされて、ちょっと困ってしまうことがあるのではないでしょうか。
不必要な親切に、何と答えるのかです。
親切な人と知り合いたいならどうすればいいのでしょうか。
まず自分が親切な人になりましょう。
「類は友を呼ぶ」「引き寄せの法則」という言葉がありますが、それは親切でも同じことです。
親切をしたとき、普通は相手から感謝の言葉があります。
「ありがとうございます」という言葉があれば「喜んでもらえた」「親切をして良かった」と思うものですね。
ところが親切をしても、感謝の言葉も何もない、というケースがあります。
親切な人になりたいからといって、むやみに親切を心がければいいわけではありません。
ここが勘違いしやすいところです。
親切を心がける際に大切なのは、相手の立場になって考えることであり、困っている人に対して行うことにあります。
「親切はすべて自己満足でいいんだ」「自分が気持ちいいから親切をするんだ」と言う人がいます。
親切をしても、感謝の言葉がないときもあります。
純粋な気持ちで親切をしても、相手から「いい人ぶっている」と誤解されることもあります。
困っている人がいるので助けようと思って、声をかけます。
ところが、相手からノーサンキューの返事が返ってくることがあります。
「大丈夫です」
困っている人がいるので、親切に声をかけます。
「よかったら○○しましょうか」
こんなとき、いつでも「ありがとう」が返事があるとは限りません。
いつも親切を心がけるばかりではストレスがたまります。
常に親切でいられれば理想的ですが、なかなか難しいものです。
よほど余裕のある人であればできるかもしれませんが、そういう人は限られているでしょう。
親切の習慣は、油断すると元通りになる恐れがあります。
最初はきちんと意識して親切な行動ができていても、しばらくすると気持ちが緩んできます。
いつの間にか過去に受けた親切への恩返しを忘れます。
世の中にはいろいろな親切があります。
一言で「親切」と言っても、私たちが思う以上に多種多様であり、さまざまな事例があります。
・バスや電車に妊婦や高齢者が乗ってきたときは、席を譲る
「日頃からよく親切をされることが多いなあ」
そう思ったとき、気づいてほしいことがあります。
親切は、相手に喜んでもらって終わりではありません。
「一日一善」という言葉があります。
1日に1つだけでも善い行いをして、それを積み重ねていくということです。
1つでも親切ができれば、一日一善を実現できたことになります。