親切を心がける際、人を選んだり、態度に差をつけたりしていませんか。
「すてきな人だから親切をする。そうでないなら親切をしない」
「自分にメリットがあれば親切をする。そうでないなら親切をしない」
意識的に差をつけることもあれば、無意識に差をつけていることもあります。
もちろん人間ですから、好みや好き嫌いは当然あります。
無意識に人を選んだり、態度に差をつけたりすることがあるでしょう。
しかし、やはり相手によって親切の接し方に差をつけるのはイエローカードです。
好みやメリット・デメリットで接し方を変えることは、良いことではありません。
それは打算や下心があるのと同じことになります。
本当の意味で「親切な人」とは言えなくなるのです。
親切を心がける際に大切なのは「分け隔てなく」です。
本当に親切な人は、分け隔てのない親切を心がけます。
困っている人がいれば、性別・年齢・国籍に関係なく、助けの手を差し伸べます。
たとえ苦手なタイプの人であっても、困っているなら親切を心がけます。
そうした分け隔てのない親切をするから、多くの人から慕われるのです。
親切な人になるためには、相手が誰であろうと、平等に接することが大切です。
もちろん頭ではわかっていても、なかなかそれを実行するのは難しいでしょう。
人は、感情を持った生き物です。
好き嫌いを完全になくすのは、なかなか難しいのが現実であり、ほぼ不可能に近いことと言えます。
しかし、完全に差をなくすことは難しくても、できるだけ分け隔てなく接することならできるはずです。
いま一度、分け隔てなく接することを意識してください。
「好みの人だから」「自分にメリットがあるから」という理由は忘れます。
差別や偏見を持たず、誰にでも公平に接するよう心がけます。
困っている人なら、相手が誰であれ、分け隔てなく接するようにすることが大切です。
分け隔てのない親切ができる人が素晴らしいです。
ここで思い出したいのは「過去に受けた親切に恩返しする気持ち」です。
過去に受けた親切を思い出せば、自然と恩返しをしたい気持ちが生まれます。
そして、困っている人なら、相手に関係なく助けたい気持ちが湧いてくるのです。
なかなか難しいことであり、簡単にできることではありません。
だからこそチャレンジのしがいがあります。
自分を成長させる機会にもつながるのです。