あなたが今すぐできる親切があります。
「質問されたとき、丁寧にわかりやすく教える」ということです。
私たちの日常では、人にものを聞かれる場面があります。
街なかで道を尋ねられたり、職場で仕事のやり方を質問されたりです。
このとき、単に教えるだけでなく、できるだけ丁寧にわかりやすく教えることを意識してみてください。
「丁寧にわかりやすく」という点がポイントです。
「丁寧」と「わかりやすく」という2つの付加価値があります。
これもれっきとした親切の1つなのです。
人から道を聞かれます。
普通に答えるのはもちろんですが、できるだけ丁寧にわかりやすく教えましょう。
「すぐそこ」より「200メートルくらい先」といったほうがイメージしやすいでしょう。
尋ねられた場所が、自分の行き先と同じ方角であれば、途中まで案内するのも素晴らしいことです。
きっと相手は「ありがとうございます」と喜んでくれるはずです。
職場で部下から仕事のやり方を質問されます。
普通に教えるのはもちろんですが、できるだけ丁寧にわかりやすく教えます。
難しい専門用語は使わず、できるだけ平易な言葉を使って説明します。
絵を描いて説明したり、身近な例に置き換えたりなど工夫します。
嫌な態度は一切見せず、にこにこしながら教えることもポイントです。
部下は「ありがとうございます」と喜んでくれるに違いありません。
丁寧にわかりやすく教えることなんて大したことではないと思うかもしれません。
いいえ、そんなことはありません。
教えられる立場としては本当にありがたく感じるものです。
逆の立場になってみるとよくわかります。
あなたが人に迷って道を尋ねたとき、丁寧にわかりやすく教えてもらえると、とてもありがたく感じるでしょう。
あなたが先輩に仕事のやり方を質問したとき、丁寧にわかりやすく教えてもらえると、助かるのではないでしょうか。
あなたがそうであるように、相手もそうです。
人に何かものを教えるときは「丁寧にわかりやすく」という点を意識するとうまくいきます。
丁寧にわかりやすく教えることは、自分にとっても学びになります。
相手の立場を考えたりわかりやすい言葉を選んだりなど頭をフル回転する必要があって、良い勉強になるのです。
経営学の父と称されるピータードラッカーは「人に教えることほど、勉強になることはない」という名言を残しています。
丁寧にわかりやすく教えることも、素晴らしい親切の1つです。