「下手」「できない」「わからない」が言えない大人は少なくありません。
子どものころは普通に言えていましたが、大人になるにつれて言いにくくなります。
年齢を重ねるにつれて、周りから「できて当然」「知っていて当然」という目で見られます。
尊敬されたい気持ちがあるとなおさらです。
「子どもだと思われそう」「ばかにされるかもしれない」「頭が悪いと思われそう」など、いろいろな不安が頭をよぎる。
シンプルな言葉であるにもかかわらず、正直に言えず、苦労させられます。
大人になると、見栄やプライドが邪魔して「下手」「できない」「わからない」が言えなくなるのです。
しかし、大人であっても、下手なこと・できないこと・わからないことがあって当然です。
万能人間はいません。
たまたま知る機会や学ぶ機会がないまま大人になるのはよくあることです。
それは自分だけでなく、誰にでもあることです。
人によって生まれや育ちは違うのは当然のことであり、たまたま接する機会がないこともあるでしょう。
「下手」「できない」「わからない」の3つを、正直に言えるようになってください。
「車の運転が下手なんですよ」
「暗算ができないんですよ」
「テーブルマナーがわからないんですよ」
恥ずかしいのは最初の1回だけです。
2回目からは、自然と言えるようになります。
子どものころは普通にできていたはずですから、今でもその気になれば必ずできます。
相手から笑われるかもしれませんが、気にする必要はありません。
正直なことなのですから堂々としていればいいことです。
正直に言うことで、心は軽くなり、気持ちも明るくなります。
自分の評価が下がるかもしれないと思うかもしれません。
残念ながら、たしかに評価が下がることもありますが、そうなったとしても気にしないことです。
正直に本当のことを言っているだけです。
正直に言った結果ですから、それはそれで正しい現実になったといえます。
「下手」「できない」「わからない」が言える大人になりましょう。
これは自分を傷つける言葉ではありません。
正直なことなのですから、胸を張って堂々と口にするのが正解です。
「下手」「できない」「わからない」が言える大人は、かっこいいのです。