世の中には、汗を流して苦労が伴う仕事があります。
「汗を流して大変な仕事です」と言うと「すごいですね」「立派ですね」「プロですね」と褒められます。
「楽で簡単な仕事です」と言うと「ずるい」「怪しい」「虚業だ」とののしられます。
頑張っている感をアピールできるためでしょうか。
汗を流す仕事は、称賛されたり評価されたりすることが多いもの。
一方、汗を流さない仕事は、ばかにされたり怪しまれたりすることが多いもの。
苦しい思いをしながら頑張ることが素晴らしいことであり、楽して簡単にできる仕事は良くないと考える人がいます。
特にネット系の仕事は、汗をかくことなく利益を出すことが可能です。
インターネットはデータや通信など目に見えないものが中心です。
物理的に何かを生産するわけではないため「虚業」と冷やかされることも少なくありません。
こうしたことから「汗を流す大変な仕事=素晴らしい」「楽で簡単な仕事=素晴らしくない」と考える人が一定数存在しています。
しかしこれは大きな誤解です。
大変な仕事だから良いわけではありません。
楽で簡単な仕事だから悪いわけでもありません。
仕事の本質はそこではありません。
大切なことは「価値を提供できているかどうか」です。
大変な仕事であろうと楽な仕事であろうと、顧客に価値が提供できていればいいことです。
きちんと価値を提供できていれば、世の中に役立つこととなり「喜ばれる仕事」として成立します。
世の中には数多くの仕事があります。
屋外で行う仕事もあれば、屋内で行う仕事もあります。
汗を流す仕事もあれば、汗をかかない仕事もあります。
商品を作る仕事もあれば、サービスを提供する仕事もあります。
世の中にはさまざまな需要があるため、仕事の種類もさまざまです。
大変な仕事が良いわけでもなければ、楽な仕事が悪いわけでもありません。
汗を流して苦労しているかにこだわらず、価値を提供できているかどうかにフォーカスすることです。
世の中のためになる価値を提供できていれば、堂々と胸を張れるのです。