あなたの身近に「大げさな表現」が口癖になっている人はいませんか。
「命がけでやります!」
「死ぬ気になって頑張ります!」
「普段の1万倍も大変でした!」
「友人より勉強のほうが1億倍も大切です!」
言わんとしていることはわかるのです。
強調のつもりで大げさな表現を使っているのでしょう。
「とても」「本当に」という表現はありきたりでインパクトがありません。
できるだけ大げさな表現を使ったほうが、印象的でしっかり伝わるように感じられます。
大げさな表現が口癖になっている人がいるものです。
しかし、軽い気持ちで口にするのは注意したほうがいいでしょう。
学生までならぎりぎり悪くありませんが、社会人になってから大げさな表現を使うと、思わぬ誤解につながります。
大げさな表現を使うと、かえって話が薄っぺらく聞こえます。
話に大げさな数字や言葉が混じると、程度の実感が湧きません。
信用度や説得力が下がって、嘘のように聞こえます。
真剣に聞いてくれるどころか、スルーされることになるでしょう。
冗談として受け止められることも少なくありません。
大げさであればあるほど信用されなくなり、軽い話に聞こえてしまうのです。
世の中には大げさは表現をうるさく感じる人も存在します。
日頃から大げさな表現を多用していると、どんどん信用を落としていき、いずれ誰も耳を傾けてくれなくなるでしょう。
特にきちんと話を信用してもらいたいときは、控えておくのが賢明です。
強調したいとはいえ、大げさな表現を使わないことです。
奇をてらって表現も必要ありません。
話を信用してもらいたければ、大げさな表現は避け、シンプルな表現を使うのが得策です。
「命がけでやります」「死ぬ気になって頑張ります」より「ベストを尽くします」という表現のほうがよく伝わります。
「普段の1万倍も大変でした」より「普段の何倍も大変でした」というくらいがちょうどいいでしょう。
「友人より勉強のほうが1億倍も大切」は「友人より勉強のほうがはるかに大切」と言い換えるほうが正しく理解されます。
強調するときは、シンプルな一言で十分です。
インパクトが弱いように感じるかもしれませんが誤解です。
「シンプル・イズ・ベスト」という言葉を思い出してください。
実はシンプルな言葉こそ、最もわかりやすくてよく伝わります。
シンプルな数字や言葉で表現したほうが、程度を実感しやすくなります。
相手にすっと伝わって、話の内容も信じてもらえるのです。