焦るのは悪いことではありません。
人間は完璧な生き物ではありません。
焦るのは誰にもでもあることです。
想定外や非常事態が発生すれば、誰でも焦りを感じます。
急に大きな異変が起これば、不安で落ち着かないのは当然のことです。
どれだけ精神を鍛錬した人であっても、焦りを感じるのことはあります。
しかし、焦るのがいけないのではありません。
あたふたしているだけのことです。
実質的な悪影響が生まれているわけではありません。
仕事でミスをしたり、お金を失ったり、後悔が生まれたりしているわけではありません。
では何がいけないのかというと、焦って判断を誤ることがいけないのです。
焦っているときは、きわめて判断を誤りやすいタイミングです。
「落ち着きを失っている=われを失っている」です。
落ち着きを失っているときは冷静な思考ができず、判断ミスのリスクが急上昇します。
仕事で凡ミスをしたり、当たり前の判断ができなくなったり、愚かな間違いを犯したりです。
視野も思考も狭くなったり、一時的にIQがぐっと下がったりします。
普段なら普通にできることができなくなり、仕事に支障を来すこともあります。
2次被害を招いて、ますます事態を悪化させてしまうケースも少なくありません。
焦ったまま行動すると、おかしな方向に暴走していくでしょう。
最悪の場合、取り返しのつかない後悔を生む可能性もゼロではありません。
焦ることがいけないのではなく、焦って判断を誤ることがいけないのです。
次のルールを徹底してください。
「焦っているときに重要な判断や決断を下さない。まず冷静を取り戻すことに集中する」です。
焦っているとき、感情に任せて判断を下すのではありません。
まず落ち着く時間を作って冷静な思考を取り戻しましょう。
深呼吸をしたり、1人の時間を作ったり、問題を紙に書き出したりすると、どんどん焦りが消えて落ち着けるでしょう。
焦ったとしても、判断を誤ることさえなければ問題ありません。
重要な判断や決断であればあるほど「冷静な思考」が欠かせないのです。