フルマラソンで途中棄権する人には、ある傾向があります。
途中でペースを上げすぎているのです。
一緒にランナーが途中からペースを上げると「負けてたまるか」と悔しくなり、ペースを上げてしまいます。
ペースを少し上げるくらいならいいですが、うっかり許容範囲を超えて、ペースを上げすぎてしまう。
周りの声援が大きいと、期待に応えたい気持ちもあり、意地を見せたくなります。
その結果、息苦しくなって限界に達し、途中棄権してしまうのです。
これは人生でも同じです。
夢に向かって仕事をしていると、周りに影響されることがあります。
自分より体力のある人。
自分より頭の回転が速い人。
自分より仕事のスピードが速い人。
自分よりペースの速い人がいると「負けてたまるか」と闘争心が燃えます。
さらにアクセルを踏んで、スピードアップを図ろうとするでしょう。
もちろん少しペースを上げる程度ならいいですが、上げすぎには要注意です。
マイペースを無視してどんどんペースを上げてしまうと、どこかで大きなミスや失敗をするでしょう。
凡ミスが増えたり、同じ失敗を繰り返したりします。
体力や資金の消耗が激しくなり、計画が狂います。
頭が混乱してパニック状態になり、自分らしくない行動をしてしまいます。
思わぬ体調不良を招くかもしれません。
周りに影響されペースを上げすぎると、フルマラソンのように途中棄権してしまうことになるのです。
積み重ねていた仕事も、途中で棄権すると、すべてが台無しになります。
自分のペースを死守することです。
自分のペースは、自分だけのもの。
もし影響されそうなら「人は人、自分は自分」と言い聞かせ、自分の仕事に集中しましょう。
自分に焦点を当てて、自分に集中します。
どうしても周りに影響されるなら、いっそのこと見ないようにするのも賢明な方法です。
離れたりブロックしたり視界から外したりなど、見ない工夫をすれば、相手の様子がわからないので影響もされなくなります。
マイペースを尊重して、自分の仕事に集中することです。
特に長丁場の仕事では、マイペースが勝負の鍵を握ります。
最後までマイペースを維持した人が、無事にフィニッシュできるのです。