雑用にはさまざまな種類があります。
コピー、掃除、ごみ捨て、お茶くみ、電話対応、資料整理。
そうした雑用を「雑」に処理する人がいます。
「雑用だから別に雑にやってもいいよね」と思っていて、荒っぽく適当な取り組み方になっています。
「雑用」という響きのためでしょうか。
たしかに雑用は、重要な仕事でもなければ、花形の仕事でもないでしょう。
価値が乏しく、ささいな仕事に感じるところがあるかもしれません。
どことなく雑にやってもいいような印象を受ける人もいるかもしれません。
いつの間にかいい加減な対応になっていることがあるものです。
しかし、雑用だから雑にやってもいいわけではありません。
雑用という響きに惑わされないことです。
軽微なことであれ簡単なことであれ、すべての雑用は「仕事」です。
仕事であるからには、責任が伴います。
たしかに重要な仕事や花形の仕事ではないかもしれませんが、職場に欠かせない仕事であることに変わりありません。
雑用に対する仕事姿勢をあらためることです。
雑用だから雑にするのではありません。
雑用だからこそ丁寧に取り組みましょう。
「とりあえずできればよい」という姿勢ではなく「できるだけ最高を目指す」という姿勢になってください。
コピーを取るときは、ミスや間違いがないのはもちろん、できるだけスピーディーな対応を心がけます。
掃除をするなら、人目のつきにくい細かなところまできれいに行います。
ごみ捨ても、ただ処分して終わりではなく、ごみ箱本体もぴかぴかに掃除します。
お茶出しも、普通に出して終わりではなく、笑顔で「お疲れさまです」と言いながらできれば、好印象です。
電話対応も、普通の受け答えではなく、丁寧で礼儀正しい受け答えを意識します。
資料整理も、最低限の整理ではなく、最高の整理を目指したい。
雑用とはいえ、工夫できる余地はたくさんあって、プラスアルファの価値を加えることは可能です。
ほかの人と仕事で差をつけるなら、雑用こそ力を入れるポイントです。
雑用を頑張っても評価されないと思っているなら誤解です。
上司や先輩はきちんと見ています。
雑用を丁寧にしていると、上司や先輩は評価してくれます。
「雑用にもかかわらず丁寧だね。仕上がりも素晴らしい。この人に雑用ばかりやらせるのはもったいない」
丁寧な対応に感動して、あなたの評価がアップします。
そして、出世の道が開かれるのです。
多くの人が雑用を雑にしていますが、だからこそチャンスです。
あなただけはほかの人とは違って丁寧に取り組んでください。
雑用だから雑にするのではなく、丁寧にするのが正解です。