「うるさい!」
子どもが賑やかに騒いでいるとき、親が子どもを怒鳴りつける光景をときどき見かけます。
「今すぐ静かにしてほしい」
「うるさくて落ち着かない」
大声で子どもを叱ることで、今すぐ言うことを聞かせようとしているのでしょう。
叱るのはいいのですが、叱り方によっては、親のほうがうるさい場合があります。
騒いでいる子どもより大きな声で怒鳴ると、余計に周りの人の迷惑になります。
周りにいる人たちは「子どもよりあなたのほうがうるさいよ」と思うでしょう。
怒鳴った親を怖がった子どもは、今度は泣き始めます。
もっとうるさくなるという最悪の展開になるのです。
こういうときは、小声で「静かにしましょう」と言うほうがスマートです。
「小さな声では素直に言うことを聞いてくれない」と思うかもしれませんが、叱り方の問題です。
子どもの手を握りながら優しく目を見て語りかければ、小さな声でも、子どもはきちんと言うことを聞いてくれます。
「静かにしましょうね」
「静かにしたほうがいい子になれるよ」
「静かにしてくれたほうが、お父さん・お母さんは嬉しいな」
静かで落ち着いた叱り方なら、周りの迷惑になりません。
愛情のこもった言葉なら、周りの人も聞いていても気持ちいいでしょう。
恐怖や威圧で言うことを聞かせるのではありません。
気持ちを込めて、穏やかにしつけるのです。