虫の目とは何か。
虫の目とは、低い視点で小さなものを見る視点のことをいいます。
小さな虫をイメージしてください。
小さな虫は視点が低いため、部分的に狭い範囲しか見ることができません。
「虫の目=ミクロ視点」です。
虫の目は、ミクロの世界を見るには効果的ですが、見えている範囲が部分的なので大局観を把握できません。
誤解が生じたり見間違いが増えたりします。
正しい判断ができなくなって流されやすくなります。
虫の目も大切ですが、流されない生き方をするためにはもっと大切な目があります。
それが「鳥の目」です。
鳥の目とは何か。
「大局観を把握する視点」です。
大空を高く飛んでいる鳥をイメージしてください。
空を飛んでいる鳥は視点が高いため、一目で全体を見下ろせます。
「鳥の目=マクロ視点」です。
大所高所から見ることで、大局観を把握できます。
鳥の目になると、視点が高くなってマクロ視点になり、全体的な状況把握が容易になります。
虫の目と鳥の目は、同じ目であっても別物です。
虫の目と鳥の目とでは、別々の景色が見えます。
虫の目で見えていたことが、鳥の目で見ると、また違ったものが見えてくることがあるでしょう。
地面を這う小さな虫が見える光景と、空を舞う鳥が見える光景はまったく異なります。
虫の目だけでなく、鳥の目も持つことで、違和感に気づきやすくなります。
私たちは、まず虫の目で部分的に物事を見る傾向があります。
もちろん虫の目も大切ですが、部分的に見るだけでは視野も狭くなり、見落とし・見間違いが起こります。
鳥の目も大切にしてください。
視野を広げ、視点を上げ、全体を把握しましょう。
人生は迷路です。
迷路は、高いところから見下ろせば「このルートを通ればゴールができるね」とすぐわかります。
大局観を把握することで、本当の姿や正しい道がわかるようになります。
虫の目だけでもいけません。
鳥の目だけでもいけません。
大切なことは、両方の視点です。
流されない生き方をするためには、物事を正しく把握する必要があります。
物事を正しく把握するには、ミクロとマクロの両方の視点が欠かせません。
流されない生き方をするなら、虫の目だけでなく、鳥の目も身につけましょう。
「部分を見るミクロ視点」と「全体を見るマクロ視点」の両方を身につければ、把握力が高まります。
不自然な点があれば、すぐ気づけるため、流されることがなくなります。