ぼんやりした考えはよくありません。
ぼんやりした考えは、散らかった部屋と同じです。
整理整頓されておらず、どこに何があるかわかりません。
ごちゃごちゃしていてストレスがたまります。
ぼんやりした考えを持っていませんか。
曖昧な言葉・抽象的な表現が増えます。
「良いような、悪いような」
「好きなような、嫌いなような」
「やりたいような、やりたくないような」
「自分でもよくわからない」
「まあまあです」
「可もなく不可もなく」
「どうなんでしょうね」
「どうとも言えません」
こうした表現に心当たりがあれば要注意です。
ぼんやりした言い方をされると、相手も返事に困ります。
コミュニケーションが行き詰まります。
好きな食べ物を聞かれたとき「自分でもよくわからない」という言い方では話が盛り上がりません。
意見を求められたとき「どうなんでしょうね」という曖昧な答え方では、相手を困らせるでしょう。
志望動機を聞かれたとき「なんとなくやりたい仕事だから」と答えては「意欲がない」と判断され、不採用が確定です。
ぼんやりした考えは、ないも同然です。
相手から「自分の考えを持っていないね」と判断されるでしょう。
ぼんやりした考えを持っていると、見た目も悪くなります。
考えていることは、自然と表に表れます。
覇気が失われ、さえない顔つきになり、態度も弱々しくなります。
自分の考えを正確に表現できないと、相手もどう接していいかわからないでしょう。
はっきりしない考え方は、きちんと意思表示ができないばかりか、相手にも失礼です。
ぼんやりした考えを持っていると、トラブルも増えます。
誤解を招いたり不本意な事態を招いたりして、苦労の絶えない日々になるでしょう。
薄弱な考えでは、相手につけ込まれます。
「カモにできる相手を見つけた」と詐欺師のターゲットにされるでしょう。
ぼんやりした考えは、悪いことはあってもいいことがありません。
はっきりした答えを持ちましょう。
意見を問われたときは、言葉を濁さず、きちんと自分の考えを述べるようにします。
「私は○○だと思います」
「○○と考えています」
人の言葉ではなく、自分の言葉で述べましょう。
少し話が冗長になってもいいので、きちんと自分の言葉で述べることが大切です。
自分の言葉で述べるからこそ、説得力が生まれます。
具体的であればあるほど「あなたはこう考えているのですね」と相手に伝わります。
相手からは「この人はきちんと自分を持っているね」と思われ、あなたのことを理解されるようになります。
賛否を問われたときも、はっきり答えましょう。
賛成なら「賛成」ときちんと答え、反対なら「反対」ときちんと答えます。
正しいか間違っているか気にせず、正直に自分の考えを表明するだけです。
その根拠も、はっきり詳しく説明します。
好きな食べ物を聞かれたとき、固有名詞ではっきり答えましょう。
志望動機を聞かれたとき、具体的な理由を述べましょう。
どうしてもわからないときは、正直に「わかりません」と答えることです。
わからないことがあるのは仕方ありません。
正直に答えれば、相手は詳しく説明してくれるでしょう。