流されやすい人には「感情的」という特徴があります。
心当たりがあれば要注意です。
感情的な人は、感情のコントロールが苦手です。
ちょっとしたことで、すぐ感情が乱れます。
気持ちの変化に敏感なのはいいのですが、その感情を抑制できないのはよくありません。
すぐ感情的になると、冷静が失われ、自制心が利かなくなります。
判断力や思考力が低下して、感情に任せた安易な行動を起こしやすくなる。
感情的になると、全体像を把握したり、物事を客観視できなくなったりします。
いつも何かトラブルに見舞われることになり、生きにくく感じることが増えるでしょう。
感情の起伏が激しい人は、特に注意が必要です。
流されない生き方をするなら、目指すは「理性的な人」です。
理性とは、本能や感情に支配されず、論理的に行動する能力のことをいいます。
理性的な人になれば、感情のコントロールがうまくなります。
常に筋道の通った考え方ができるようになります。
おかしいことには「おかしい」と気づけ、流されることがなくなります。
人間は感情を持つ生き物です。
だからこそ、感情をコントロールすることが不可欠です。
理性をつかさどっているのは、脳の「前頭葉」という部分です。
おでこの少し奥まったところに位置しています。
前頭葉は別名「脳の最高司令部」とも呼ばれ、人間たらしめている部分です。
前頭葉の機能が高まれば、それだけ感情抑制の力も強くなります。
普段から感情を抑えるトレーニングをすることで、前頭葉が鍛えられ、感情のコントロールがうまくなります。
感情を抑えるといっても「無感情の人間になる」ということではありません。
感情に支配されるのではなく、感情を支配するということです。
感情を支配することを「感情のコントロール能力が高まる」といいます。
理性的な人になることで、感情に流されることなく行動できるようになります。
理性を大切にしてください。
人が、ほかの哺乳類と違うのは、理性があるかどうかです。
私たち人は、ほかの哺乳類動物とは違い、理性が大きく発達しています。
理性がないと、野生の猿のようになります。
子どもたちが野生の猿のようにきいきい騒ぐことがあるのは、前頭葉が未発達の状態だからです。
人間らしくありたいなら、理性を大切にしてください。
理性があるからこそ人間らしくいられます。
理性は、人間たらしめる最も本質的な要素です。
感情を抑えるトレーニングをしましょう。
「今、ちょっと感情的になりかけているな」
そんなときは、まず深呼吸をしましょう。
深く呼吸をすることで、新鮮な酸素が脳に行き渡ります。
失い欠けていた理性を取り戻せるでしょう。
深呼吸をする前後では、見かけは同じであっても、内側にある理性の力は高まっているはずです。
深呼吸をしても間に合わない場合もあるでしょう。
いわば「爆発寸前」という状況です。
感情が爆発しそうでぎりぎりのときは、潔くいったんその場から離れましょう。
しばらく時間を置くのが賢明です。
時間は、感情を沈める万能薬です。
どれだけ激しい興奮も、時間を置けば落ち着きます。
理性を取り戻せば、流されることなく冷静に行動できます。