清貧とは、清く貧しいと書きます。
できるだけお金を使わず、できるかぎり豊かで清い使い方をするということです。
節約ももちろん清貧に当たります。
無駄なことにはお金を使わず、本当に必要なことにだけに最小限のお金を使うというのは、清貧であり上手なお金の使い方です。
基本的に一生涯で稼ぐお金は限られています。
しかし、面白いことに、節約に関しては限りがありません。
できるだけたくさんお金を稼ぐというテーマには、2億3億と自分の稼げる上限が見えています。
ですが、できるかぎりお金を使わないというテーマには限りがなく、究極はタダ(0円)で物を手に入れることが可能です。
節約の究極は、0円で物を買うという「もらう」という行為に当たります。
お隣さんが引っ越しでいらない物を処分しているとき、使わなくなった椅子をただでもらえば、0円で手に入れることができます。
本来なら椅子を買うのにいくらかお金がかかりますが「もらう」ことができれば0円で手に入れることができるのです。
大阪には「もらえる物はもらう」という言い回しがあります。
「ただで手に入る物なら、とりあえずもらっておこう」という意味と思われそうですが、そうとは限りません。
リサイクルと考えることができます。
処分をしたい人にとっても引き取ってもらえて嬉しいし、もらう人もただでもらえるのでお得なのです。
「これ、いらないんだけどいる?」
「ちょうどよかった。ほしいなと思っていたところなんだ」
お互いの要求が合えば、お金を介さずに物を手に入れることができるのです。
もらえる物はもらっておこうとは、はしたない行為でも何でもありません。
お金を必要とせず物を手に入れられる素晴らしい節約の1つなのです。