お金を使う人は、常に人間です。
お金の動きを見れば、その人の心の動きがよくわかります。
人間の心理状態に合わせて、お金も使われたり、使われなかったりしています。
お金の動きは、その人の心の動きを反映しています。
たとえば多額のお金が入って、喜んでいるときはつい調子に乗ってお金を使ってしまいます。
ちょっとお金持ちになって気分に浮かれて高揚し、調子に乗ってしまうのです。
気分がいいときには、お金も勢いよく使われて外に流れ出すぎてしまい、また金欠という失敗を繰り返してしまう傾向にあります。
またお金が全然なくて生活が苦しく心を削られている状態まで来ると、お金は驚くほど使われない生活となります。
私も、自分のお金が底をつきそうなときは心が痛みます。
やがて給料日がやってきて、まとまったお金が一気に飛び込んできます。
給料日には、節約の心がけを忘れ、勢いよく使いたくなってしまうのが、人間心理です。
我慢していた気持ちがあったので、お金がまとまって入ってきたため、つい調子に乗ってしまうのです。
本当はお金がまとまって入ってきたときほど、お金を使わないようにするのが一番です。
お金がまとまって入ると、今まで我慢していた気持ちに緩みが出て、つい使いたくなります。
お金の使い方がうまいユダヤ人の商人の間では「儲かった次の年は仕事を休め」といわれています。
本来なら、儲かればその勢いで次の年も同じようにといきたいところです。
ですが調子に乗るとおかしな行動を取ることを知っているユダヤ人は、儲かったときほど、頭を冷やして休めと言っています。
お金がまとまって入ってきたからとはいえ調子に乗らないことです。
時間を置いて落ち着かないと、またお金を使いすぎてしまい、後から悔いるのです。